景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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48.3 | ▲ 0.3 | 2カ月連続で悪化 |
概況
9月は引き続き原材料価格の高止まりや台風による土砂災害で交通網が遮断されるなど物流面に影響を与え『運輸・倉庫』は悪化。また、観光地はインバウンドを中心に人流の活性化が継続したが、お盆シーズンの帰省需要の反動から『サービス』も悪化した。『建設』は災害復旧工事の需要増が期待されるほか、富士フイルムが新工場棟を建設すると発表し、明るい材料が見受けられる。一方、人手不足が解消されないほか、物価高の価格転嫁に苦慮し、危機感や不安を抱く中小・零細企業は多く、県内の景気動向は一進一退の状況が続くと予想される。
景気DI
「大分」は前月比0.3ポイント減の48.3となり、2カ月連続で悪化した。全国順位は第2位(前月第3位・前年同月第4位)となり、前月に比べて上昇した。判断の分かれ目となる「50」を9カ月連続で下回った。
規模別DI
「大企業」は前月比3.8ポイント増の52.1となった。「中小企業」は同0.9ポイント減の47.8、「中小企業」のうち「小規模企業」は同2.2ポイント増の48.6となった。規模間格差は4.3となり、2カ月ぶりに「大企業」が「中小企業」を上回った。
業界別DI
前月と比較可能な8業界のうち『建設』『製造』『小売』が前月より改善した。一方で『卸売』『運輸・倉庫』『サービス』は悪化し、特に『運輸・倉庫』は前月比11.1ポイント減の38.9となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」49.5(前月51.4)、「6カ月後」49.8(同49.5)、「1年後」49.3(同49.3)となり、「6カ月後」は前月より改善した。業界別では、『建設』『不動産』『製造』が3指標ともに「50」を上回った。
「九州ブロック・大分県(2024年9月)」の詳細