レポート

人手不足の解消に向けた神奈川県内企業の意識調査

人手不足解消策、「賃上げ」がトップ ~ 積極的な人材活用、「シニア」「女性」が約3割、「外国人」も12.6% ~

はじめに

現在、就業者の増加傾向が続く一方で、2018年度の有効求人倍率は45年ぶりの高水準となるなど、労働需給のひっ迫度は増している。また、限られた人材の獲得に向けて企業間の競争が激化する一方で、求職者にとっては就業機会の拡大や賃金の上昇など明るい材料として捉えられる。こうしたなかで、人手不足による人件費の上昇が企業の収益環境に大きく影響するなか、人材の確保や生産性の向上など、人手不足の解消に向けた取り組みは企業の喫緊の課題となっている。

そこで、帝国データバンクは人手不足の解消に関する神奈川県内企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2019年8月調査とともに行った。

■調査期間は2019年8月19日~31日、調査対象は神奈川県内に所在する企業1,046社で、有効回答企業数は430社(回答率41.1%)。

調査結果

  1.   従業員が「不足」している企業が半数を超えるなか、不足している部門・役割は、「生産現場に携わる従業員」(50.9%)が最も高い。また、「営業部門の従業員」(49.6%)や「高度な技術を持つ従業員」(40.9%)も高く、2013年12月時点よりも不足割合が高まる結果となった
  2.   人手不足による影響は、「需要増加への対応が困難」が50.4%で半数を超えトップとなり、五輪関連などによる旺盛な需要が続く『建設』や、荷動きが活発な『運輸・倉庫』などで高水準となった。次いで、「時間外労働の増加」(35.2%)、「新事業・新分野への展開が困難」(33.9%)などが続いた
  3.   企業において多様な人材を活用することが注目されているなか、今後最も積極的に活用したい人材は「シニア」が29.8%で最も高い。次いで「女性」も28.8%とほぼ同水準で続き、「外国人」は12.6%、「障がい者」は0.9%となった
  4.   人手不足の解消に向けての取り組みでは、「賃金水準の引き上げ」が35.8%でトップとなった。特に「大企業」で数値が高く、人材の確保や定着に向けた方法として賃上げが重要視されている様子がうかがえる。次いで、「職場内コミュニケーションの活性化」(35.6%)、「残業等の時間外労働の削減」(35.6%)が僅差で続いた
  5.   企業が望む人手不足の解消に向けて社会全体が取り組むべきことは、「通年採用の拡大」が35.8%で最も高かった。次いで、「職業教育・訓練制度の充実」(35.6%)、「職種別採用の拡大」(35.6%)、「労働市場の流動化」(27.9%)などが続いた
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