レポートTDB景気動向調査2024年9月(九州ブロック・鹿児島県)

景気DI

前月比

今月の特徴

44.7

0.6

3カ月ぶりに改善

概況

「鹿児島」の景気DIは44.7と3カ月ぶりに改善した。企業からは「インバウンド需要増」や「大型案件の受注」といった前向きな声が聞かれる一方で、「物価上昇による消費需要の低迷」、「資材、エネルギーコスト高騰」など物価高に対する懸念の声は多い。いずれにしても物価高による消費低迷や、為替動向、人手不足によ影響などを主体に、先行きを不安視する企業の声は依然として多く、県内の景気動向は一進一退の状況が続くとみられる。

景気DI

「鹿児島」の景気DIは44.7で前月比0.6ポイントの改善となった。『九州』は同0.4ポイント減となる46.9となったほか、『全国』では同 0.3ポイント改善の44.6となった。2カ月ぶりに景気DIが全国を上回る形となった。そのため、都道府県別順位は前月の15位から上昇し12位となった。

規模別DI

「大企業」の景気DIは前月比1.7ポイント悪化し57.4となった。「中小企業」全体では43.5と前月から1.2ポイントの改善となったほか、 「中小企業」のうち「小規模企業」は45.3と同4.5ポイント改善した。「大企業」の悪化及び「中小企業」の上昇により規模間格差(大企業-中小企業)は縮小した。

業界別DI

改善は『建設』『不動産』『農・林・水産』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』の6業界で、『金融』の1業界が横ばいとなり、『製造』『卸売』の2業界が悪化した。『卸売』は6カ月連続の悪化となった一方で、『建設』は5カ月連続の改善となるなど、依然として業界ごとの景況感に差が出ている。

先行き見通しDI

「3カ月後」が46.4と前月比0.6ポイントの低下、「6カ月後」が46.7と同0.5ポイントの改善、「1年後」も46.7と同0.5ポイントの改善となるなど、短期では悪化を見込む企業が多いものの、中長期においては改善見通しの声が聞かれる。

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