はじめに
パソコンや携帯電話が急速に普及した2000 年前後のIT バブルとともに、システムやソフトウエア開発を手がける会社が多数設立されたが、システム開発に対する投資が一巡したことや近年の世界的な経済不況などに伴い、2008 年以降、特に2012 年はこれまでに無く倒産が多発している。帝国データバンクは、2001 年以降(2012 年4 月まで)に発生したシステム・ソフトウエア開発(※1)を主業としている事業者の倒産件数(※2)、負債額などについて、調査・分析した。
※1 今回調査対象としたシステム・ソフトウエア開発業者のなかには、ゲームソフトを含む「パッケージ(既製市販)ソフトウエア業」のほか、 「情報処理サービス業」 「情報提供サービス業」 は含めていない
※2 負債1000 万円以上の法的整理のみ
調査結果
2001 年~2012 年4 月に発生したシステム・ソフトウエア開発業者の倒産は1526 件。2012年は4 月までに88 件となり、過去最悪となった2009 年を大きく上回る勢いで推移している。
1526 件の内訳を見みると、業歴別では10 年未満の倒産が45.9%、負債規模別では5 億円未満が93.4%、態様別では破産が92.5%を占めた。
20120510_システム・ソフトウエア開発業者の倒産動向調査.pdf

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