はじめに
2017年も引き続き、地方銀行の大型再編が注目された1年であった。2月には三重県を経営地盤とする第三銀行と三重銀行が経営統合を発表。3月には近畿で関西アーバン銀行・近畿大阪銀行・みなと銀行の3行が、4月には北陸で第四銀行と北陸銀行の2行がそれぞれ経営統合することを発表した。また、公正取引委員会の審査が長引いているが、九州でもふくおかフィナンシャルグループと十八銀行の統合合意がなされてから2年を経過した。
帝国データバンクでは、地元における金融機関の存在感を示す一つの指標として、企業側が認識している「メーンバンク」を集計し発表している。金融機関同士の貸出競争の激化やマイナス金利政策による収益悪化が叫ばれる中、経営環境は大きく変わりつつある。
帝国データバンク熊本支店では、2017年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計・分析した。
なお、同調査は2017年6月に続き7回目。
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データで あるため、各金融機関がメーンとして認識する実数と異なる場合がある。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関をメーンバンクとして集計した
調査結果
- 上位20行の順位に変化はないが、信用金庫がシェアをアップしている。
- 全業種で1位肥後銀行、2位熊本銀行の構図は変わらず、肥後銀行は製造業でシェアアップ。
- 年商規模別では、規模が大きくなるにともなってシェア争奪が激しくなる傾向にある。
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