レポートTDB景気動向調査2019年4月(北陸ブロック・福井県)

2019/04/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

47.0

▲ 0.1

2カ月連続悪化

概況

「福井」は2018年7月に52.0と過去最高を更新したものの、以降は一進一退しながらも悪化してきた。「少し雲行きが怪しくなってきた」「偏った受注がある」(建設、小規模)など、先行き見通しについても悪化懸念が強くみられた。海外との取引が多い「大企業」の悪化が大きく、受注残が多くある地元中心の小規模企業のマインドは維持されたため、規模間での逆転現象がみられ、大企業悪化による影響が懸念される。特に消費税増税による消費低迷と米中貿易問題を懸念する声が多く聞かれ、暫くは先行きを注視していく必要があろう。

景気DI

「福井」は前月比0.1ポイント減の47.0となったが、全国的な悪化から全国順位は前月から4ランクアップの16位となった。『全国』は5カ月連続悪化の46.8にとどまった。『北陸』は前月と同様の45.3となりブロック10地域中で8位となった。

規模別DI

「大企業」は前月比4.2ポイント減の45.8となった一方で、「中小企業」は前月から0.7ポイント改善し47.2となった。そのため規模間格差は逆転現象となった。また「小規模企業」は同3.8ポイント増の49.4と改善し、更に高い水準になった。

業界別DI

『その他』を除く7業界中、前月から改善したのは『建設』『製造』の2業界となった一方で、『金融』『卸売』『小売』『サービス』の4業界で悪化した。特に『金融』『小売』の悪化幅が大きかった。判断の分かれ目となる50以上となったのは『建設』『不動産』『サービス』で、なかでも『建設』は22カ月連続で50以上となった。

先行き見通しDI

3カ月後46.5(前月48.0)、6カ月後43.4(前月46.6)、1年後42.1(前月45.6)と3指標ともに2カ月連続で悪化となった。東京オリンピック開催を控える1年後の指標は『全国』『北陸』ともに当月を下回っており、先行きに対する懸念マインドがみられる。

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