レポート近畿地区社長出身大学分析（2020年）

はじめに

少子化が進み小・中学校の在学者数が過去最少を記録する一方で、大学の在学者数は年々増加傾向で推移している。文部科学省によると、2019年度の大学（学部）進学率は前年度を0.4ポイント上回り、53.7％と過去最高を記録。大学学生数も291万8668人となり、前年度と比べ約1万人の増加となった。また、学生全体に占める女性の割合は45.4％と過去最高を記録しており、10年前、20年前と比べて、男女ともに大学への進学が一般的になりつつある。

こうしたなか帝国データバンク大阪支社は、2020年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約147万社収録）から、近畿2府4県に本社を置く企業（個人、非営利、公益法人等除く）の社長出身大学データを抽出。約4万5000人の出身大学をランキング形式で集計した。

調査結果

1. 社長の出身大学上位30校を見ると、「近畿大学」が4085人で前年に引き続き最多となった。次いで、「同志社大学」（2901人）、「関西大学」（2837人）、「関西学院大学」（2096人）、「甲南大学」（1926人）となった
2. 上場企業社長の出身大学では、「同志社大学」と「慶應義塾大学」が27人で最も多く、次いで「関西学院大学」（26人）、「甲南大学」（22人）、「京都大学」（20人）となった
3. 企業の年商規模別に見ると、100億円未満までは「近畿大学」が最多、「100億～500億円未満」では「同志社大学」、「500億～1000億円未満」では「関西大学」、「1000億円以上」では「京都大学」がトップとなり、年商規模による違いが見られた
4. 社長の出身大学を就任経緯別に見ると、「出向」では「京都大学」、それ以外は「近畿大学」が最多となった