レポート長野県企業「メインバンク」動向調査(2023年)
長野県メインバンクシェア、「八十二銀行」は53.38% ~ 経営統合した「長野銀行」と合わせると61.65%に ~
はじめに
人口減少、超低金利による貸出金利の低下など金融機関にとって厳しい経営環境が続くなか、全国で地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。長野県においても2023年6月1日、「八十二銀行」(長野市)を完全親会社、「長野銀行」(松本市)を完全子会社として株式交換により経営統合を実施。両行は、2026年1月1日に合併し、「八十二長野銀行」となることになった。
コロナ禍で疲弊した中小企業への対応が、資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。
帝国データバンク長野支店では、2023年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(全国約147万社・長野県内約2万6000社収録)を対象に、各企業がメインバンクと認識している金融機関を分析した。この数字は、企業側の認識に基づいたものであるため、金融機関側の認識と異なる場合がある。同調査は2022年12月に続き15回目。
調査結果
- メインバンクシェア長野県トップは「八十二銀行」
長野県企業がメインバンクとして認識しているのは「八十二銀行」が最も多く、長野県構成比は53.38%と半数を超えた。同行は全国メインバンクシェアにおいても18位(全国構成比0.98%)にランクされている - 長野県シェア、9位まで地元の2地銀・6信金・1信組が並ぶ
長野県メインバンクシェア2位以下も県内に本店を置く金融機関が名を連ねている。2位の「長野銀行」以下、9位まで県内の6信金・1信組が続く。10位にはメガバンクが入った - 業種別ではいずれも「八十二銀行」がトップ
「建設」「製造」「卸売」「小売」「運輸・通信」「サービス」「不動産」の主要7業種すべてで「八十二銀行」がトップだった。2位は4業種で「長野銀行」、3業種で「長野信金」 - 「飯田地区」では「飯田信金」がトップ、その他の5地区では各信金が2位
6地区中、「南信③(飯田地区)」は「飯田信金」がトップ。残りの5地区では「八十二銀行」がトップで、その地区を営業エリアとする各信金が2位だった
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 長野支店 TEL:026-232-1288 FAX:026-232-5383