レポートTDB景気動向調査2023年8月(北海道 日胆版・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

40.4

▲ 0.2

2カ月ぶりに悪化

概況

2023年8月の「日胆」の景気DIは、前月比0.2ポイント減の40.4となり、2カ月ぶりに悪化した。40台は2カ月連続で維持。全国(44.9)との格差(日胆-全国)は▲4.5、『北海道』(44.8)との格差(日胆-北海道)は▲4.4でともに前月から縮小した。

景気DI

「大企業」は前月比横ばいの46.7、「中小企業」は同0.3ポイント減の39.4、そのうち「小規模企業」は同6.0ポイント増の41.7となった。規模間格差(大企業-中小企業)は7.3ポイントで前月から0.3ポイント拡大した。

規模別DI

業界別では『建設』(55.6)と『運輸・倉庫』(58.3)が景気判断の分かれ目となる50を上回る水準となった。一方、『小売』は前月比6.7ポイント減の43.3で2カ月ぶりに悪化。卸売は同0.2ポイント減となり3カ月連続で悪化した。

業界別DI

「3カ月後」43.0(前月42.3)、「6カ月後」43.9(同39.7)、「1年後」45.6(同42.3)となり、全ての指標で改善した。業界別では『運輸・倉庫』が全ての指標で50を上回り、『建設』の「3カ月後」と「1年後」も50以上の水準を示している。

先行き見通しDI

「日胆」の景気DIは2カ月ぶりに悪化した。企業からは「来客数が減少しているように感じるのは、猛暑だけではなくガソリン価格の高騰も影響しているのでは」(自動車・同部品小売)といった声や、「荷動きが鈍い」(建材・家具、窯業・土石製品製造)といった状況が聞かれる。胆振地方に近接する千歳市での次世代半導体工場建設に引き続き期待は集まるが、資材価格やエネルギー価格などの高騰による利益率の低下といった懸念材料も多く、日胆の景況感は今後も足踏み状態が続くだろう。

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