景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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44.4 | 2.4 | 2カ月連続で改善 |
概況
県内では、新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きをみせ、ひと月以上感染者ゼロで年末を迎えることができた。松葉ガニは水揚量減少で高騰しているが、「We Love 山陰キャンペーン」が12月中旬から岡山、広島、兵庫まで拡大したことも相まって、12月の県内経済は回復傾向となった。ただし、新型コロナウイルス「オミクロン株」が世界中で猛威を振い、年明け以降、日本国内でも感染再拡大の地域が増加している。第6波の到来となれば、回復傾向にあった県内経済へのダメージは必至であり、今後の動向には注視が必要である。
景気DI
「鳥取」は前月比2.4ポイント増の44.4と2カ月連続で改善し、2018年12月の46.7以来の水準となった。また、中国地区比でプラス1.5ポイント、全国比でプラス0.5ポイントとなり、3カ月ぶりに両地域を上回った。47都道府県別の景気DI順位も、前月の31位から20位に上昇した。
規模別DI
「大企業」は前月比6.3ポイント減となったのに対し、「中小企業」は同3.9ポイント増、うち「小規模企業」は同4.2ポイント増と、2カ月連続で改善した。規模間格差(大企業-中小企業)はマイナス7.5ポイントと4カ月ぶりに「中小企業」が「大企業」を上回り、その差も前月より拡大した。
業界別DI
前月比較可能な8業界のうち、改善は『製造』(54.4)、『卸売』(41.7)、『小売』(37.5)の3業界、悪化は『建設』(33.3)、『不動産』(50.0)、『運輸・倉庫』(33.3)、『サービス』(44.4)、『その他』(33.3)の5業界となり、全体では改善傾向にあるが業界別では二極化した。
先行き見通しDI
「3カ月後」は45.2、「6カ月後」は45.2、「1年後」は48.9と、3指標とも前月から改善した。ただし業界別では、全指標改善は『製造』のみ、全指標悪化は『不動産』のみ、全指標横ばいは『その他』のみとなり、その他の5業界は改善、横ばい、悪化が3指標に混在する結果となった。