レポートTDB景気動向調査2020年5月(東海ブロック・静岡県)

2020/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

23.8

▲ 1.1

9カ月連続で悪化

概況

「静岡」のDIは、1年前より約半減となる23.8にまで落ち込んだ。企業からは新型コロナウイルス感染拡大の影響から、「自動車メーカーの休業にともない、下請けは2倍・3倍の影響がある」(製造)、「外食の自粛は解除されたが客足は未だ戻らず、当面は赤字営業を覚悟しなければならない状況」(サービス)など厳しい声が大半を占めた。静岡県は、緊急事態宣言が5月14日に解除され、経済活動が徐々に戻りつつあるが、第2波への警戒感も強く、当面は新型コロナウイルス感染症に大きく左右される状態が続くことになろう。

景気DI

「静岡」は前月比1.1ポイント減の23.8にまで落ち込み、9カ月連続で悪化し、1年前より約半減した。下落幅は、4月の7.7ポイント減、3月の3.9ポイント減よりは縮小している。全国順位では第34位となり、前月の第33位より低下したが、『東海』4県では岐阜県に次いで第2位となった。

規模別DI

「大企業」は前月比1.6ポイント減の23.4となり、6カ月連続で悪化し、14カ月連続で50を下回った。「中小企業」も同1.0ポイント減の23.9となり、5カ月連続で悪化した。規模間格差は、東日本大震災以降低迷していた2011年11月ぶりに「大企業」が「中小企業」を下回った。

業界別DI

3カ月連続で全業界50を下回った。そのなかで前月より改善した業界は、『不動産』が前月比5.6ポイント増、『サービス』が同1.1ポイント増、『運輸・倉庫』が同1.0ポイント増の3業界のみとなった。下落幅では、『農・林・水産』が同11.1ポイント減が最大、次いで『小売』などが続いた。

先行き見通しDI

「3カ月後」は24.8(前月22.1)、「6カ月後」は27.9(同25.7)、「1年後」は34.4(同33.3)となり、新型コロナウイルスの収束が見通せないなか、13カ月ぶりに3指標全てで前月を上回った。なお、規模別でも「大企業」「中小企業」「小規模企業」のいずれも3指標全てで前月を上回った。

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