景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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38.6 | 0.6 | 前月比でやや改善(道東) |
概況
「道東」の景気DIは前月比でやや改善したが、依然として低水準となった。企業からは春節の影響から「インバウンド需要が大きく影響」(サービス)や、「ふるさと納税が好調なため」(製造業)といった声がある。一方で、「大雪などの悪天候により、消費者の買い物意欲が低い」(サービス)、「原材料、電力光熱費の上昇に製品価格が追いつかない」(製造業)といった声があがった。物価高・人件費の上昇にともなうコスト増、人材不足の深刻化など懸念材料は多く、道東の景況感は一進一退の推移が続くとみられる。
景気DI
2025年2月の「道東」の景気DIは38.6で前月比0.6ポイント改善し、1カ月ぶりの改善となった。『北海道』(41.8)との格差は同▲3.2ポイントで0.6ポイント悪化。『全国』(43.5)との格差(道東ー全国)は▲4.9ポイントとなった。
規模別DI
「大企業」(37.2)は前月比1.1ポイント改善、「中小企業」(38.8)も同0.6ポイント改善に転じた。うち「小規模企業」(36.0)は同▲1.2ポイントと2カ月連続の悪化。規模間格差(大企業-中小企業)は▲1.6ポイントと前月から縮小した。
業界別DI
「その他」を除く9業界中、悪化は『農・林・水産』(30.6)で前月比▲7.5ポイントと2カ月連続での悪化となった。改善は残り8業界で、『運輸・倉庫』(38.1)は同9.5ポイント増と最も改善した。景気判断の分かれ目となる50を超えたのは『不動産』(58.3)のみで、最も高かった。
先行き見通しDI
「3カ月後」40.8(前月40.7)、「6カ月後」41.4(同42.0)、「1年後」40.1(同40.2)。「3カ月後」は改善したが、「6カ月後」「1年後」は悪化傾向に転じた。『北海道』『全国』との比較では「3カ月後」「6カ月後」「1年後」、いずれも下回った。