景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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43.2 | ▲ 1.0 | 2カ月ぶりに悪化 |
概況
前月7月に引き続き4業界がDI50以上を記録するなど明るい材料がみられる反面、製造が5月以降「全業界最下位」かつ「4カ月連続のDI30台」を記録し、全体の景況感を押し下げた。製造の景況感悪化は、円安を背景とする原材料や燃料の高止まりが要因として挙げられ、アンケートでは欧州等多くの地域での景気減速と在庫調整による受注減(製造)等の声が聞かれる。先行きは賃上げ等のプラス要因を擁しつつも、外注費や原材料・燃料価格の高止まり、物価高を背景とする家計の節約志向等により一進一退が続くとみる。
景気DI
「福井」(43.2)は前月比1.0ポイント減と2カ月ぶりに悪化。夏季の行楽シーズンにより『卸売』や『小売』が牽引したものの、外注費や原材料の高止まりが続く『建設』や『製造』を中心に景況感が悪化。北陸新幹線の県内開業効果が薄れてきたことも要因とみられ、全国順位は25位(前月14位)。
規模別DI
「大企業」44.9(前月比2.2ポイント減)、「中小企業」42.7(同0.7ポイント減)、「小規模企業」44.7(同横ばい)。円安に伴うコスト増が大企業を直撃し悪化幅が大きかったうえ、中小企業にも重荷となり、ともに2カ月ぶりに悪化。
業界別DI
前月と比較可能な8業界中2業界が改善、4業界が悪化、2業界が横ばいとなった。『小売』(54.2)を筆頭に『不動産』、『運輸・倉庫』、『サービス』が景況感の分かれ目の50をキープしたものの、『製造』(36.8)が全業界最低となり4カ月連続の30台を記録。
先行き見通しDI
3カ月後(43.2、前月比2.2ポイント減)、6カ月後(41.8、同3.3ポイント減)、1年後(43.2、同2.2ポイント減)と、2カ月ぶりに3指標すべてが悪化。前月7月の3指標すべての改善見通しから一転。背景には北陸新幹線開業効果の一巡や円安、原材料の高止まり、物価高騰等が挙げられよう。