景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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42.3 | 1.9 | 2カ月ぶりに改善 |
概況
3業界が改善し、「福島」の景気DI(42.3)は前月比1.9ポイント上昇した。企業からは「米の価格が高値安定」(農・林・水産)との声がある一方、「公共工事が減少傾向」(建設)、「新しい案件情報が少ない」(製造)、「印刷業界向けの案件が少ない」(卸売)、「製造業向けの派遣人員が縮小する見込み」(サービス)等、厳しい声が非常に多い。原材料価格は引き続き高値局面で推移し、消費者向けの各商品は値上げ傾向であり、節約志向が更に高まることも懸念される。引き続き景気動向が弱含みで推移する可能性を否定できない。
景気DI
「福島」の景気DIは、42.3と10月を1.9ポイント上回り、2カ月ぶりに改善し、4カ月連続で40台を辛うじて維持した。『全国』の景気DIは、前月(44.3)から0.1ポイント改善し、44.4となった。「福島」の都道府県別順位は、前月の第40位から第30位となった。
規模別DI
「大企業」(41.0)は前月比0.7ポイント低下、「中小企業」(42.4)は同2.2ポイント上昇、「中小企業」のうち「小規模企業」(41.5)は同3.4ポイント上昇した。格差(大企業-中小企業)は前月の1.5ポイントから▲1.4ポイントとなり、2カ月ぶりに「中小企業」が「大企業」を上回った。
業界別DI
『金融』『小売』『卸売』は悪化したが、『運輸・倉庫』『建設』『サービス』の3業界が改善した。『建設』は4カ月連続で改善し40台をキープしたほか、『運輸・倉庫』は4カ月ぶりに40台に回復した。一方、『金融』は4カ月ぶりに30台に悪化したほか、『製造』は10カ月連続で30台にとどまった。
先行き見通しDI
「1年後」の景気DI見通しは4業界が改善を見込んでいる。特に『製造』は当月(36.9)から11.7ポイント、『運輸・倉庫』は同(47.6)から2.4ポイントの改善を見込んでいる。一方、業界比率の突出している『建設』の「1年後」は、同(47.3)から3.3ポイントの悪化を見込んでいる。