レポートTDB景気動向調査2024年5月(北海道 日胆版・概要)

2024/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.2

2.2

2カ月ぶりに改善(日胆)

概況

2024年5月の「日胆」の景気DIは、前月比2.2ポイント増の40.2となり、2カ月ぶりに改善した。全国(43.5)との格差(日胆-全国)は▲3.3で前月から2.8ポイント縮小。『北海道』(42.4)との格差も▲2.2で2.6ポイント縮小した。

景気DI

「大企業」は前月比1.1ポイント減の43.3となり3カ月連続で悪化した。一方、「中小企業」は同2.4ポイント増の39.8、そのうち「小規模企業」は同7.7ポイント増の38.5となり、両規模とも2カ月ぶりに改善した。規模間格差(大企業-中小企業)は3.5で前月から3.5ポイント縮小した。

規模別DI

6業界中4業界が改善した。『農・林・水産』(45.8)は3カ月ぶりに、『建設』(46.7)、『小売』(36.1)は2カ月ぶりに、『サービス』(41.7)は2カ月連続でそれぞれ改善した。『製造』(43.1)は前月から横ばい。『卸売』(33.3)は3カ月連続で悪化し、6業界中最も低いDIとなった。

業界別DI

「3カ月後」42.3(前月41.2)、「6カ月後」43.1(同41.2)、「1年後」44.3(同42.1)となり、全ての指標で改善した。業界別では『農・林・水産』が全ての指標で景気判断の分かれ目となる50以上となり、『建設』の「3カ月後」と「6カ月後」、『製造』の「1年後」も50以上となった。

先行き見通しDI

「日胆」の景気DIは2カ月ぶりに改善した。企業からは「ラピダス進出により不動産市場は活況」(建設)といった声が聞かれるなど、今後も景況感の改善が見込まれる一方で、「当社は特定業者との取引でフル生産しているが、コストが上がっており採算はぎりぎり」(建材・家具、窯業・土石製品製造)、「来客数は減少している。店外催事の集客率も低下していて個人消費の冷え込みを感じる」(家具類小売)といった声も聞かれる。そのため、日胆の景況感はやや不安定さが拭えない状況で推移するとみられる。

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