景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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39.0 | 0.5 | 5カ月ぶりの改善、全国第41位に上昇 |
概況
「新潟」の景気DIは5カ月ぶりに改善した。北陸の中でも突出、全国でも先行して下落してきたが下げ止まり、自律反発の動きとなった。企業数の多い『製造』『卸売』『建設』『小売』が堅調であったことが寄与している。企業からは「公共工事も民間工事も減少」(建設)、「分譲地の販売が鈍化」(不動産)、「米価高騰」(食品)など依然として厳しい声の方が多いものの、「インバウンド需要」(ホテル)、「単価が上昇」(機器メンテナンス・サービス)など、需要取り込みや価格転嫁に成功したとの声もあった。
景気DI
「新潟」の景気DIは、前月比0.5ポイント増の39.0と5カ月ぶりに改善。都道府県別の順位は第41位(2024年12月は44位、2025年1月は43位)と低位ながら上昇傾向にある。北陸4県中、DIの絶対水準がもっとも低いことに変わりはないものの、前月からの下げ止まり感が一層強まり、自律反発の動きとなっている。
規模別DI
「大企業」は41.4で前月比変わらず。「中小企業」は前月比0.6ポイント増の38.7と5カ月ぶりに改善し、「うち小規模企業」も同0.5ポイント増の35.9と2カ月連続で改善。「大企業」が踏みとどまり、中小零細企業の改善が進んだことで、規模間格差は2.7と昨年12月の4.6をピークに縮小傾向にある。
業界別DI
昨秋から低迷、12月に28.4をつけていた『小売』が前月比4.6ポイント増の38.9と2カ月連続の大幅改善。また、『建設』も4カ月ぶり、『卸売』も3カ月ぶりに改善した。半面、『不動産』が同8.4ポイント減の33.3と急速に冷え込み、『運輸・倉庫』も同5.4ポイント減の37.5と悪化幅が大きい。
先行き見通しDI
3カ月後が41.2(前月は40.1)、6カ月後が43.7(同42.7)、1年後が44.4(同43.7)と、3指標いずれも改善した。新潟の景気DIは昨年9月に40.3をつけてそれ以降、下降トレンドを強めてきたが、消費関連に回復の動きがあり、反転の可能性も出てきた。