レポート経済ワンポイント解説(第36回)

2022年度は下振れリスクを抱えつつも国内民需を中心にプラス成長を維持 新型コロナ関連融資の借り入れ返済に企業の1割が「不安」

2022/05/17
景気動向

名目成長率 2021年度+1.0%、2022年度+2.4%、2023年度+2.5%
実質成長率 2021年度+2.4%、2022年度+2.5%、2023年度+1.9%を予測

1.景気は3カ月ぶりに改善

企業の景況感について、2022年3月のTDB 景気動向指数(景気DI)は前月比0.5ポイント増の40.4となり、3カ月ぶりに改善した(図表1)。

3月の国内景気は、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の新規感染者数の漸減といったプラス要因と、ウクライナ情勢の長期化などにともなう原材料価格の高騰といったマイナス要因が入り混じるなかで、小幅な改善となった。

プラス要因では、まん延防止等重点措置が対象地域すべてで解除され人出が徐々に活発となったほか、旺盛な自宅内消費の継続や値上げ前の駆け込み需要などが景況感を押し上げた。

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