レポートTDB景気動向調査2025年02月（東北ブロック・青森県）

概況

「青森」の景気DIは39.5となり、前月から0.8ポイント悪化した。『運輸・倉庫』の悪化傾向が続いているが、大雪が続いたことで除排雪作業の増加により『建設』が改善傾向を示した。物価高のなか、価格転嫁が難しい中小企業の収益環境は厳しく、企業規模や業界による格差が拡がっている。今後もしばらくは一進一退といった足踏み状態が続く可能性が高い。

景気DI

景気DIは39.5となり、前月から0.8ポイント悪化した。都道府県別順位は38位となっており、前月（36位）よりも低下したが、東北6県の中では上位を維持している。企業を取り巻く収益環境は厳しく、『卸売』と『運輸・倉庫』の景気DIが悪化している。

規模別DI

「大企業」は50.0と前月より2.1ポイント改善した一方、「中小企業」は38.7と前月より0.8ポイント悪化、小規模企業も37.1と前月より4.2ポイント悪化し、大企業と中小企業に差が広がった。

業界別DI

『小売』や『建設』は改善したが、『運輸・倉庫』や『サービス』が大きく悪化し、業界毎の格差が拡がっている。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは、「3カ月後」と「1年後」がいずれも前月より改善し、「6カ月後」も横ばいとなり、概ね改善傾向が見られる。