2016年に注目を集めた中小企業支援策のひとつに、3月にリリースされた「ローカルベンチマーク」がある。経営状態をシンプルに「見える化」できる指標(ツール)として、中小企業と金融機関などの外部機関との対話ツールとして活用が広がりつつある。ローカルベンチマークの策定、活用に中心となって取り組む、経済産業省の福本 拓也氏にその概要と今後の展開を聞いた。
ーローカルベンチマーク(以下、ロカベン)について、概要をお聞かせください
中小企業の経営力や事業性を分析し理解するためのシンプルな経営診断指標(ツール)です。
成長性や持続性を見る6項目の「財務情報(表1)、経営者・事業・関係者・内部管理体制の4つの視点にもとづく「非財務情報」(表2)から構成されています。