レポート静岡県社長分析

はじめに

社長の平均年齢は年々上昇し続けており、70歳以上で現役の社長も珍しくはない。その一方、全国の後継者不在率は2020年時点で65.1％（「全国企業『後継者不在率』動向調査（2020年）」帝国データバンク、2020年11月発表）と依然高水準であり、事業承継への備えが追いついていない現状もうかがえる。

帝国データバンクは、2021年1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約147万社収録）から、静岡県内企業（個人、非営利、公益法人等を除く）の社長データを抽出。2020年の1年間における社長の交代状況のほか、社長の年齢、出身校、出身地、性別などの属性データを集計・分析した。

調査結果

1. 社長交代率は3.6％で前年比0.1ポイント上昇
2. 社長の年代別構成は「60代」社長28.3％、「70歳以上」社長25.6％で合わせて53.9％。なお、1990年の「60代」「70歳以上」社長は合わせて30.7％
3. 社長の平均年齢は60.6歳で前年比0.2ポイント上昇しており、90年以降は一貫して前年を上回る
4. 社長の出身校は「日本大学」が1013人でトップ
5. 社長の出身地は県内出身者が2万4962人で約9割を占める。その他では、「東京都」が420人、「愛知県」が277人、「神奈川県」が236人で続く
6. 女性社長は2153人で県内全社長数の6.5％となり、5年連続で増加