はじめに
株式会社帝国データバンク大分支店(以下「TDB」)は、2001年7月から提供している倒産予測値において、算出可能な大分県内に本社を置く企業のグレード別分布を集計した。
倒産予測値は、TDBが保有する企業財務データや信用調査報告書などの定性データを同時に取り込み、1年以内に企業が倒産する確率の予測値を0~100%の範囲で1社ごとに算出する統計モデル。さらに算出された予測値(%)に応じてG1~G10のグレードに区分。統計上、『G1』が最も倒産リスクが低く、『G10』が最も倒産リスクが高いことを表す。
本集計は、定性データのみによって算出した『CCRモデル』30万5381社に加え、財務データを組み合わせて算出する『MIXモデル』11万9544社(2014年12月算出)を使用した。このうち、大分県内に本社を置く企業を対象に『CCRモデル』2325社、『MIXモデル』850社のデータを抽出、2012年12月算出分、2013年12月算出分、全国との比較・分析を行った。
なお、TDBではこれら2モデルに加え、網羅性が高い『C2モデル』145万社を含む倒産予測値を月次で提供している。
調査結果
- 定性データのみによって算出した『CCRモデル』の倒産予測値算出可能企業2325社(大分県)のうち、信用リスクが高いと判断される『G6~G10』ゾーンに分布する企業は大分県826社(構成比35.5%)。2013年12月算出分より0.2ポイント上昇した。
- 定性データに財務データを組み合わせて算出した『MIXモデル』の倒産予測値算出可能企業850社(大分県)のうち、信用リスクが高いと判断される『G6~G10』ゾーンに分布する企業は大分県213社(構成比25.1%)。2013年12月算出分より0.6ポイント上昇した。
- 『大分県内』に本店を置く企業のグレード別分布分析では、倒産予測値で信用リスクの高い『G6~G10』構成比を『全国』と比較すると、『CCRモデル』では『全国』(32.0%)より3.5ポイント高い。また、『MIXモデル』でも『全国』(21.2%)を3.9ポイント上回った。
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