景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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35.5 | ▲ 1.3 | 2カ月ぶりの悪化 |
概況
徳島県の景気DIは2カ月ぶりのマイナスで、年明け以降、一進一退の展開を繰り返している。企業の書き入れ時となるGW期間中に新型コロナウイルスの新規感染者数が急増。飲食店の時短営業や部活動の休止要請などに加え、人流の抑制などが幅広い業界に悪影響を及ぼした。また、米国の住宅市況の活況、コンテナ不足などを背景とした「ウッドショック」によって木材不足が深刻化、『建設』『卸売』などにも影響が出始めた。今後はワクチン接種に期待が集まるものの、感染者数の動向に左右されながら足取りの重い展開が続くと予想される。
景気DI
「徳島」の景気DIは前月比1.3ポイント減の35.5で、2カ月ぶりの悪化。全国順位も前月の35位から37位に下落した。書き入れ時となるGW期間中に県内の新規感染者数が急増。飲食店への時短要請、部活動休止などの措置に加え、外出自粛などの人流抑制が企業の収益を直撃、幅広い業界で指標が悪化した。
規模別DI
「大企業」(44.4)は前月比11.1ポイント増となり、3カ月ぶりの改善。米国などでワクチン接種が進み、景気回復への期待感から大幅な改善となった。一方、「中小企業」(34.9)は同2.2ポイント減、「小規模企業」(34.8)も同3.2ポイント減となり、2カ月ぶりの悪化。規模間格差は9.5。
業界別DI
前月と比較可能な8業界中、『サービス』など3業界が改善、『小売』など5業界が悪化。オンライン授業や家庭学習の需要拡大を背景とした「教育サービス」、IT投資が活発な「情報サービス」などが好調を維持。一方、木材価格の高騰などで住宅市況が停滞し、『建設』や関連する『卸売』『小売』などが落ち込んだ。
先行き見通しDI
「3カ月後」(36.6、前月比1.6ポイント減)は3カ月連続の下落。「6カ月後」(39.4、同0.5ポイント減)、「1年後」(43.8、同0.4ポイント減)も2カ月ぶりに悪化。県内の新規感染者数の急増を受けて、書き入れ時となるGW期間中に人流抑制を余儀なくされた影響で、2カ月ぶりに3指標がそろって悪化。