レポートTDB景気動向調査2025年01月（東北ブロック・青森県）

概況

「青森」の景気DIは40.3となり、前月から1.0ポイント悪化した。『製造』の悪化傾向が続いているほか、消費低迷から『小売』も悪化傾向にある。1月前半の大雪の影響も色濃く、また物価高のなか、価格転嫁が難しい中小企業の収益環境は厳しく、企業規模や業界による格差が拡がっている。今後もしばらくは一進一退といった足踏み状態が続く可能性が高い。

景気DI

景気DIは40.3となり、前月から1.0ポイント悪化した。都道府県別順位は36位となっており、前月（34位）よりも低下したが、東北6県の中では上位を維持している。企業を取り巻く収益環境は厳しく、『小売』と『運輸・倉庫』の景気DIが大きく悪化している。

規模別DI

「大企業」は47.9と前月より2.1ポイント悪化したほか、「中小企業」も39.5と前月より0.9ポイント悪化した。「小規模企業」については41.3と前月と変化はなかったが、「大企業」、「中小企業」において悪化傾向であった。

業界別DI

『卸売』や『サービス』は改善したが、『運輸・倉庫』や『小売』が大きく悪化し、業界毎の格差が拡がっている。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは、「3カ月後」、「6カ月後」、「1年後」がいずれも前月より増加しており、改善傾向も見られる。