レポート特別企画 : 第4回鹿児島県内企業のメーンバンク実態調査

トップは鹿児島銀行、シェア約5割を占める ~ 鹿児島、鹿相信、南日本の3機関で7割を超える ~

2016/03/25
資金繰り  金融

はじめに

鹿児島県は九州南端に位置し、独特の商圏を持つ。産業構造は農・畜産・水産業を原点として、食料・飲料等の生産、製造に強みがある。また、九州新幹線全線開通を機に観光ビジネスも含め新たな商機を迎えており、その一方で2015年10月には鹿児島銀行と肥後銀行が経営統合し(株)九州フィナンシャルグループが誕生。今後の地元金融機関の動きにも注目が集まる。そういった状況下で、帝国データバンク鹿児島支店では2015年10月末時点の企業概要データベース COSMOS2(全国146万社)から、鹿児島県内の企業のメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。

なお、調査対象は全業種法人で、個人経営も含む。同調査は2014年5月に続き4回目。

■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した。

調査結果

調査結果によると、鹿児島県内の各企業がメーンバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、鹿児島市に本店を置く鹿児島銀行の8416社で、構成比49.1%と圧倒的に高い状態が続いている。

2位は鹿児島相互信金2310社、構成比13.5%、3位は第2地銀の南日本銀行で1858社、同10.8%となった。構成比が10%を超えたのはこの3機関のみで、構成比の合計は73.5%となった。

業種別でも、各業種で鹿児島銀行、鹿児島相互信金、南日本銀行が1位から3位を占め、売上規模別でも、この3機関の上位は不動だったが、売上規模が50億円以上では地元の鹿児島県信連が2位、メガバンクの三井住友銀行が4位と上位に食い込んでいる。

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