レポートTDB景気動向調査2024年4月(九州ブロック・宮崎県)

景気DI

前月比

今月の特徴

42.6

▲ 0.4

2カ月連続で悪化

概況

「宮崎」の景気DIは42.6で、2カ月連続で悪化した。この2カ月の悪化幅は2.9ポイントで、2022年7月の41.9以来の低水準。企業からは2024年問題を受けて「運行効率が低下した上、原油価格が高止まり」「労働時間が制限され、運行内容を見直して売上が減少。値上げ交渉も非常に厳しい」(ともに運輸・倉庫)、「運送費、光熱費が上昇するなど良い話がない」(飲食料品卸売)など厳しい声が多い。先行きはTSMCの本格稼働を好材料とする一方、秋の政局を懸念する向きもあり、不透明感が続きそうだ。

景気DI

「宮崎」の景気DIは42.6で、前月比0.4ポイント減と2カ月連続で悪化した。『九州』は47.6で同0.9ポイント減、全国も44.1で同0.3ポイント減と悪化したなか、「宮崎」のDIはいずれも下回った。全国順位は前月の22位から26位に下がり、全体的に堅調な『九州』で最下位となった。

規模別DI

「大企業」は52.4で前月比0.9ポイント減、「中小企業」も41.5で同0.7ポイント減と悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は10.9となり、同0.2ポイント縮小した。「中小企業」のうち「小規模企業」は38.6で同1.1ポイント減と悪化し、規模に関係なく悪化した。

業界別DI

『製造』は36.4で前月比1.7ポイント増と改善したが、『非製造』は43.7で同0.9ポイント減と悪化した。『製造』は「建材・家具、窯業・土石製品製造」「機械製造」が改善した一方、『非製造』は「専門商品小売」「専門サービス」など『小売』や『サービス』を中心に悪化した。

先行き見通しDI

「3カ月後」は43.5で前月比0.9ポイント減と悪化したが、「6カ月後」は44.9で同0.3ポイント増、「1年後」は47.0で同0.8ポイント増と改善した。「3カ月後」は『非製造』「中小企業」で悪化が目立ったが、「6カ月後」は『製造』「大企業」が改善しており、先行きは緩やかに上向いている。

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