レポート2024年度の雇用動向に関する福岡県企業の意識調査
正社員の採用予定、3年ぶりに低下 経営環境悪化などが採用抑制の要因にも ~ 正社員採用 「建設」がトップ、「サービス」「製造」「金融」が6割台で続く ~
はじめに
2023年の平均有効求人倍率は、社会・経済活動が新型コロナ禍から回復したことにともない、前年(1.28倍)から0.03ポイント増の1.31倍と2年連続で上昇した。原材料価格の高騰などの影響もありコロナ前(2019年、1.60倍)に比べると十分に回復している状態とはいえないが、大きな落ち込みもなく推移している。
帝国データバンク福岡支店が実施した調査では、2024年2月における人手不足企業の割合は「正社員」が19カ月連続で5割、「非正社員」は16カ月連続で3割と、いずれも高水準で推移している。物価の上昇と人手不足の状況がさらに長期化すれば、企業は厳しい判断を迫られることになろう。そこで、帝国データバンク福岡支店は、2024年度の雇用動向(採用)に関する企業の意識について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2024年2月調査とともに行った。
■調査期間は2024年2月15日~2月29日、調査対象は福岡県907社で、有効回答企業数は368社(回答率40.6%)。なお、雇用動向に関する調査は2005年2月以降、毎年実施し、今回で20回目
■本調査の詳細なデータは、景気動向オンライン(https://www.tdb-di.com)に掲載している
調査結果
- 2024年度、正社員の採用予定がある企業は57.3%、3年ぶりに低下し、5割台となった。業界別では「建設」がトップ 。「サービス」「製造」「金融」が6割台で続く
- 非正社員の採用予定がある企業は45.7%、2年連続で低下。 業界別では「小売」がトップ、「金融」「サービス」「運輸・倉庫」「農林水産」「製造」が続く
- 多様な人材の『採用予定がある』では「女性」が66.5%でトップ
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