レポートTDB景気動向調査2024年12月(北海道 道東版・概要)

2025/01/09
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.3

0.2

2カ月連続改善(道東)

概況

「道東」の景気DIは2カ月連続で改善した。企業からは「仕事はあるが、経験者不足で対応出来ていない」(サービス)、「新車の生産が徐々に回復している」(小売)といった声がある一方で、「漁獲不振」「「農業主体の当地域では特段の好材料は見当たらない」(農・林・水産)、「地域の雇用賃金が政府のかけ声について行けず、賃金UPできていない」(小売)といった声があがった。道東自動車道の全線開通などプラス材料がみられるものの、物価高の深刻化など懸念材料は多く、道東の景況感は一進一退の推移が続くとみられる。

景気DI

2024年12月の「道東」の景気DIは40.3で前月比0.2ポイント改善し、2カ月連続の改善となった。『北海道』(43.6)との格差は同▲3.3ポイントで0.4ポイント改善。『全国』(44.5)との格差(道東ー全国)は同▲4.2ポイントで2カ月連続の改善となった。

規模別DI

「大企業」(39.7)は前月比1.2ポイント増と2カ月連続で改善。「中小企業」(40.4)は2カ月連続で同横ばい。うち「小規模」(40.9)は同0.7と2カ月連続で改善。規模間格差(大企業-中小企業)は▲0.7ポイントと、2カ月連続で改善がみられた。

業界別DI

『その他』を除く9業界中、改善は3業界。低迷していた『農・林・水産』は+5.6で最も改善。『製造』も+4.0と改善したが、業界別では最も低い水準となった(37.3)。悪化は4業界。『サービス』は▲2.6と最も悪化。景気判断の分かれ目となる50を超えたのは『不動産』(56.7)のみで、最も高かった。

先行き見通しDI

「道東」は「3カ月後」40.8(前月40.4)、「6カ月後」40.5(同40.7)、「1年後」39.3(同40.9)。「3カ月後」のみ改善、「6カ月後」「1年後」は悪化した。『北海道』『全国』との比較では「3カ月後」「6カ月後」「1年後」、いずれも下回った。

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