景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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35.9 | 0.8 | 2カ月ぶりに改善も全国に遅れ、都道府県別順位は過去最低の44位に |
概況
「広島」の景気DIは、緊急事態宣言解除を受けて2カ月ぶりに改善したものの中国5県の中では最も低く、47都道府県別順位は過去最低となる44位まで後退した。業界別では、『建設』が前月比3.9ポイント増の43.4となり全体を押し上げたが、『小売』は5カ月連続、『サービス』は3カ月連続で悪化し、『製造』の改善が「全国」に比べて鈍い状況にある。先行き見通しは、ワクチン接種の進捗に応じて持ち直しの動きが強まりつつあるものの、素材・資材価格の高騰、品不足を懸念する声が根強く、当面は一進一退の状況が続きそうだ。
景気DI
「広島」の景気DIは、前月比0.8ポイント増の35.9となり2カ月ぶりに改善した。ただ、DI、改善幅ともに中国5県で最も低くなった。「全国」に比べると3.2ポイントも低く、4カ月連続で「全国」を下回った。都道府県別の順位は前月の40位から44位に後退、2012年7月の41位を下回り過去最低となった。
規模別DI
「大企業」は前月比0.8ポイント増の35.0となり3カ月ぶりに改善、「中小企業」は同0.8ポイント増の36.1となり2カ月ぶりに改善、うち「小規模企業」は同2.2ポイント減の33.3となり2カ月連続で悪化した。改善幅が同じだったため規模間格差は縮まらず3カ月連続で「中小企業」が「大企業」を上回った。
業界別DI
前月と比較可能な9業界中、改善は6業界、悪化が2業界、横ばいが1業界だった。公共投資と民間投資がやや上向いた『建設』は前月比3.9ポイント改善したほか、新年度に入って荷扱い量の増えた『運輸・倉庫』は4カ月連続で改善したが、巣ごもり消費が一巡した『小売』は5カ月連続で悪化、明暗が分かれる結果となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は前月比3.3ポイント増の40.6となり3カ月ぶりに改善した。「6カ月後」は同1.9ポイント増の43.5となり、横ばいを挟んで5カ月連続で改善した。「1年後」は同0.9ポイント増の47.7となり3カ月連続で改善した。なお、3つの指標すべてが40を超えるのはコロナ禍前の2020年1月以来。