レポートTDB景気動向調査2019年7月(北関東ブロック・山梨県)

2019/07/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

39.2

▲ 1.1

2カ月ぶりに悪化

概況

「山梨」の景気DIは2カ月ぶりに悪化した。企業からは「公共事業投資が先行していることもあり、事業量は増加している」(建設)、「一部、消費税増税前の駆け込み需要がある」(小売)などの声が聞かれた。一方、「好調だったインバウンド需要の伸びが急減速している」(サービス)、「中国の景気減速の影響を受けている」(製造)との声もあった。米中貿易摩擦による中国経済の減速、韓国との貿易制限、中東情勢の不安定化による原油価格の高騰、消費税増税後の消費低迷など懸念材料が多く、先行きの不透明感は強まっている。

景気DI

「山梨」の景気DIは39.2で、前月比1.1ポイント悪化した。全国は同0.5ポイント悪化の44.6となり、「山梨」は全国を5.4ポイント下回っている。全国順位は前月の45位から46位に後退した。

規模別DI

「大企業」は前月比4.7ポイント減の43.9、「中小企業」は同0.5ポイント減の38.5、「小規模企業」は同2.1ポイント減の35.1となった。「大企業」と「中小企業」との規模間格差は、悪化幅で「大企業」が「中小企業」を4.2ポイント上回ったため、前月より4.2ポイント縮小して5.4ポイント差となった。

業界別DI

前月と比較可能な7業界中、『建設』『サービス』の2業界が改善、『不動産』『製造』『卸売』『小売』の4業界が悪化、『運輸・倉庫』の1業界が横ばいとなった。『製造』は前月より3.4ポイント悪化し29.9となり、14カ月連続で判断の分かれ目となる50を下回っている。

先行き見通しDI

3カ月後40.6(前月42.7)、6カ月後40.0(同39.7)、1年後41.0(同41.9)となり、6カ月後のみ前月より改善している。3指標とも50以上となっているのは、『建設』と『不動産』の2業界。全国(46.0、44.4、43.9)との比較では3指標とも「山梨」が下回っている。

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