レポートTDB景気動向調査2021年2月(九州ブロック・沖縄県)

2021/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

34.3

0.0

前月比横ばい、低迷続く

概況

1月に11都道府県で緊急事態宣言が発令され、沖縄県も追加要請を行ったが実らず独自の緊急事態宣言発出となった。2月はプロ野球のキャンプが行われることもあり、景況感の回復が期待されたが、無観客での実施となったことで経済効果は薄れた。これらを背景に、20201年2月は集計開始以来最低の全国40位となった。一方で、ワクチンの接種スケジュールが発表され、「ワクチン接種が進むことで観光経済の持ち直しが期待できる」との声もあることから、先行きの不透明感は弱まり、経済活動の再開による期待感は高まっている。

景気DI

「沖縄」は前月比横ばいの34.3となった。ただし、政府への宣言地域追加要請は実らず、県独自の緊急事態宣言を発出した。そのため、全国順位は前月の20位から40位と大幅に悪化し、集計を開始した2002年5月以降で過去最低を記録した。『全国』(35.8)、『九州』(37.0)の両水準を下回った。

規模別DI

「中小企業」(33.9、同0.9ポイント増)は4カ月ぶりに改善、「中小企業」のうち「小規模企業」(33.3、同4.7ポイント増)は2カ月ぶりに改善した。一方で、「大企業」(37.5、前月比4.2ポイント減)は2カ月連続で悪化と、事業規模において差がみられた。

業界別DI

前月と比較可能な7業界中、3業界が改善、2業界が悪化、2業界が横ばいとなった。『不動産』は前月比8.3ポイント増、『製造』は同5.1ポイント増、『建設』は同2.0ポイント増となった。一方で、『小売』同11.1ポイント減と二桁減となったほか、『卸売』は同5.1ポイント減となり、業界ごとに差がみられた。

先行き見通しDI

3カ月後が38.4(前月33.8)、6カ月後が41.9(前月37.1)、1年後が43.9(前月38.6)と3指標全てにおいて改善した。「3カ月後」、「6カ月後」は2カ月ぶり、「1年後」では4カ月ぶりの改善となった。

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