レポートTDB景気動向調査2024年9月(東北ブロック・概要)

2024/10/03
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.7

1.0

2カ月連続の改善

概況

景気DI(40.7)は前月比1.0ポイント増加し、2カ月連続で改善した。『全国』(44.6)との差は3.9ポイントで同0.7ポイント縮小し、10ブロック中の最下位を脱した。県別では改善5県(「青森」「岩手」「秋田」「山形」「福島」)、横ばい1県(「宮城」)となり、悪化した県はなかった。

景気DI

「大企業」(43.9)、「中小企業」(40.3)ともに前月比1.0ポイント改善した。「大企業」と「中小企業」の格差は3.6ポイントとなり横ばいで推移した。

規模別DI

改善が『農・林・水産』『サービス』などの6業界、悪化は『不動産』『卸売』などの3業界、『金融』が横ばいとなった。『農・林・水産』(51.0)が最も高く、『小売』(34.2)が最も低かった。

業界別DI

「3カ月後」は42.8(当月比2.1ポイント増)、「6カ月後」は42.7(同2.0ポイント増)、「1年後」は43.6(同2.9ポイント増)となり、前月と比較して「3カ月後」は改善したものの、「6カ月後」は悪化、「1年後」は横ばいとなった。

先行き見通しDI

景気DI(40.7)は2カ月連続で改善し、8カ月ぶりに40台となった。コメの価格上昇で生産農家を中心とした『農・林・水産』や、慢性的な人手不足から「人材派遣・紹介」「情報サービス」などの『サービス』が高い水準となり、全体をけん引した。来年以降、物流拠点開設等の大型案件を背景に『建設』に明るい兆しが窺えるものの、物価の高止まりに加え、価格転嫁も十分に進んでいないことで先行きを不安視する声も根強いことから、本格的な回復には時間を要するだろう。

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