レポートこのままで終わっていいのかライブドア問題
東麻布の宮
前回、「暴かれる内容によってはもっと衝撃的な"ライブドアショック"が起こるかも知れない」と指摘した。その発端になりそうだったいわゆる"堀江メール"だが、結局、民主党は「偽物だった」ことを認め、全面謝罪した。
永田議員や執行部の処遇問題はしばらく長引きそうだが、ライブドアの政治的なつながりへの追及は終息に向かいそうだ。
最初この話が出たとき、まさか民主党は裏付けをとらないで出してくるはずがないという常識的な考えのもと、個人的には信憑性は低くなかった。"火のないところに煙は立たない"ということわざも、私にとってメールへの信憑性をさらに高めた。
しかしその後、「シークレットの"ー"を"―"と打つ素人的なミスはしない」、「数字を全角では打たない」など、メール自体が偽造へと傾いたのは今さら説明するまでもないだろう。
そしてあるマスコミ関係者は言う。「政治家は現金の受け渡しにわざわざ記録に残る銀行口座を使うわけはない。昔から現金でやり取りするのが常識」と。なるほど、ウラ金の受け渡しにアタッシュケースや紙封筒などが使われているシーンを、誰もがドラマなどで見たことがあるだろう。時代劇でも、小判は饅頭の下と決まっていた。
もちろん、今回の件がそうだと言っているのではない。また、彼の言う"常識"の真偽も分からない。ただ、今回のメールの件は偽物ということで一件落着しても、個人的にはまだ"火のないところに・・・"のことわざが気になって仕方がないのだ。
私と同様、いまだ晴れない気持ちの方も多いことだろう。それだけに、情報提供者の公開をはじめ全面的な情報公開を求めたい。情報提供者の保護は大事だが、今回の影響の大きさを考えたら、提供者がまったくの責任を負わないのもどうかと思うのだが・・・。
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