レポートTDB景気動向調査2019年12月(九州ブロック・福岡県)

2019/12/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

45.0

▲ 0.9

2カ月ぶりに悪化、『小売』が3カ月連続で40ポイント割れ

概況

「福岡」の景気DIは45.0で2カ月ぶりに悪化。近年、福岡経済はインバウンド消費や都市再開発事業に伴う建設需要に支えられてきた。しかし、日韓関係悪化を背景とする訪日韓国人客の減少から『小売』や『卸売』で低迷傾向が見られ、好調だった『建設』でも先細り感が見え始めている。今後は、消費税率引き上げ後の消費停滞や中国経済減速に伴う製造業の輸出減少も危惧される。加えて、米国とイランの対立激化による中東情勢緊迫化など地政学リスクの高まりから、先行き不透明感が濃くなっており、当面は弱含みの推移となる見通し。

景気DI

「福岡」(45.0、前月比0.9ポイント減)は2カ月ぶりに悪化した。全国(42.5、同1.1ポイント減)は3カ月連続で悪化しており、都道府県別順位は前月の5位から変わらず。『九州』ブロックのなかでは4位となった。

規模別DI

「大企業」(46.7、前月比0.4ポイント減)は3カ月ぶりに悪化、「中小企業」(44.5、同1.1ポイント減)は2カ月ぶりに悪化した。規模間格差は2.2ポイントと2カ月ぶりに拡大した。なお、「中小企業」のうち「小規模企業」(42.2、同1.4ポイント減)は3カ月連続の悪化となった。

業界別DI

7業界が悪化、1業界が改善。消費税増税後の消費不振が続く『小売』(36.1、前月比1.4ポイント減)が2カ月ぶりに悪化し、3カ月連続で40ポイント割れ。『卸売』(39.2.同0.6ポイント減)は4カ月ぶり、『サービス』(49.4、同0.6ポイント減)は3カ月ぶりの悪化。『建設』(53.6、同0.1ポイント減)は3カ月連続の悪化となった。

先行き見通しDI

6カ月後は前月比横ばいとなったものの、3カ月後(同0.2ポイント増)と1年後(同0.8ポイント増)で改善した。業界別では『卸売』『小売』『運輸・倉庫』が3指標で改善した一方、『不動産』『製造』が3指標で悪化した。

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