「100年経営企業アンケート調査」に回答を寄せた1,090社のうち、社訓・社是が「明文化されている」という企業は66.4%(691社)、「口伝されている」という企業は13.0%(135社)となり、合わせて79.3%(826社)の企業が社訓・社是の形で経営理念を共有している。
これらの企業の社是・社訓はどのような内容であるのか。含まれるキーワードをもとに9種類に分類した(複数に該当するものはそれぞれにカウントした)。
100年経営企業の社訓・社是の傾向
最も多かったのは「貢献・寄与」に類するキーワードを含むもので、24.7%(127社)を占めた。単に利益を上げるだけでなく社会的責任を果たすことを重要視する経営理念は、「先義後利」、「三方よし」など江戸時代から続く商家の家訓にも多く見られるものであり、事業を永続させる上で重要なポイントとなっている(図表1)。