レポート山形県内企業のメインバンク実態調査

山形銀行がシェア34.26%でトップ ~ 上位地元3行でシェア76.14%を占める ~

2021/01/29
資金繰り  金融

はじめに

日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化が響き、金融機関にとって厳しい経営環境が続いている。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の事態にも直面し、融資先企業の業績悪化などから与信費用が増加するなど逆風が吹いている。

こうしたなか、2020年9月の菅政権誕生以降、金融機関の再編圧力が高まり、生き残り競争が加速している。東北においても2020年11月に「仙台銀行」と「きらやか銀行」を傘下に持つじもとホールディングスが、「第4のメガバンク構想」を掲げる金融サービス大手SBIホールディングスと資本業務提携を結ぶことを発表。環境変化が加速するなか、長期で安定した資金供給や債権管理、経営支援を通じた成長が期待できる取引企業の確保は、金融機関にとってこれまで以上に重要となってくる。

帝国データバンク山形支店では、2020年10月末時点の企業概要データベースCOSMOS2(全国147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)から、山形県内の企業(約1万6,500社)がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した。

■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数とは異なる。また、1企業に複数の取引金融機関があるケースでは、当該企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した

調査結果

  1. 山形県内の企業約1万6,500社のうち、各企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、山形銀行(山形市)の5,650社で、シェア34.26%
  2. 上位11行まできらやか銀行(山形市)、荘内銀行(鶴岡市)を含めた地元金融機関が占め、県外トップは12位の商工中金(東京都中央区)
  3. 主要業種別では、7業種中7業種で山形銀行がトップシェアとなった
  4. 売上規模別でも山形銀行がすべてでトップシェアとなった。なお、「50億円以上」は、メガバンクを含む県外金融機関が上位10行中6行を占める
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 山形支店 TEL:023-622-4301 FAX:023-622-4415