はじめに
経済活動が正常化する一方で、コロナ禍で疲弊した中小企業は少なくない。今後、こうした企業への対応が資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで地域金融機関に求められる役割も増している。「神奈川県メインバンク動向調査(2023年)」では横浜銀行が調査開始以来14年連続でトップとなるなど圧倒的な存在感を誇るが、横浜市におけるメインバンク動向はどのようになっているのか。
帝国データバンク横浜支店では、2023年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)のうち、横浜市内の企業(約3万3,500社)が「メインバンク」と認識する金融機関を抽出し、集計・分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある
調査結果
- 横浜市内におけるメインバンク社数トップは「横浜銀行」となった。企業数は7,504社で市内シェアは22.43%となり、同行の県内のメインバンクシェア(20.33%)を2.1pt上回った
- 2位は横浜市に本店を置く「横浜信金」(5,838社)。シェアは17.45%で同信金の県内メインバンクシェア(9.10%)を8.35ptと大きく上回った。6位は川崎市に本店を置く、「川崎信金」(1,650社)。シェアは4.93%となり、前年比0.06pt増となった
- 業種別では、主要7業種中5業種で「横浜銀行」が1位となった。とくに「小売業」のシェアが25.67%(前年比0.41pt増)と高い。また、「建設業」と「製造業」の2業種では「横浜信金」がトップとなった
- 売上規模別にみると、年売上高「5000万円未満」から「50~100億円未満」までの各分類で「横浜銀行」のシェアがトップとなった。
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