レポート京都府内の2020年「周年記念企業」実態調査

はじめに

2019年1月に帝国データバンクが発表した「老舗企業」の実態調査（2019年）では、京都府の「老舗企業」は1403社、全体に占める老舗企業の割合（老舗企業出現率）は4.73％で全国1位となった。

京都府は明治維新まで1200年間、日本の首都であったため、平安時代から明治時代まで多くの公家がいたことで、一流の職人や商人が京都に集約していた。１つの地域に同職系の人材を集め、職人たちを保護し、切磋琢磨させることで、職人の技術が次世代へ承継されやすい土壌を構築したことが老舗企業を多く生み出しているとみられ、呉服を扱う企業や、寺社仏閣の改築を手がける老舗企業も多く存在している。

帝国データバンク京都支店では、京都府に本社を置く企業の中で、2020年に創業から節目の年を迎える企業（個人経営、特殊法人等含む）を「周年記念企業」として、2019年10月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約147万社収録）から、創業年以降10年刻み（200周年超は50年刻み）で抽出し、集計した。

■創業年が判明しない企業については、設立年から数えて集計した

調査結果

1. 2020年に節目の年を迎える企業（「周年記念企業」）は、京都府に3190社を数え、このうち上場企業は3社判明、創業100周年以上の企業は124社判明した
2. 都道府県別に社数をみると、100周年以上の企業数は124社で全国7位、150周年以上の企業数は28社で全国1位（東京都と同数）となった