レポート山形県内企業のメインバンク実態調査

山形銀行、シェア34.37% ~ 上位12行までを地元金融機関が占める ~

はじめに

人口減少、超低金利の長期化による収益環境の悪化など金融機関にとって厳しい状況が続くなか、地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。2023年6月には、地方銀行でトップクラスの規模を有する横浜銀行が神奈川銀行を完全子会社化し、首都圏で初の「1県1行」体制へと移行した。東北においても、2025年1月1日に「青森銀行」と「みちのく銀行」が合併し、「青森銀行」が存続会社となり、「青森みちのく銀行」に商号変更する予定であり、再編の動きが加速する可能性がある。
コロナ禍で疲弊した中小企業への対応が、資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。
帝国データバンク山形支店では、企業概要データベースCOSMOS2(特殊法人・個人事業主含む)から、山形県内の企業がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した。

■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数とは異なる。また、1企業に複数のメインがあるケースでは、当該企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した

調査結果

  1. 山形県内の企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、山形銀行(山形市)の5656社で、シェア34.37%
  2. 上位12行まで山形銀行(山形市)、きらやか銀行(山形市)、荘内銀行(鶴岡市)の地銀3行を含めた地元金融機関が占め、県外トップは13位の商工中金
  3. 業種別はすべて1位が山形銀行。2位は「その他産業」(農林水産、鉱業、金融など)を除いてきらやか銀行で、「その他産業」の2位は山形おきたま農協となった
  4. 売上規模別もすべて1位が山形銀行。売上高「50億円以上」は、メガバンクなどの県外金融機関が上位10行中5行を占める
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 山形支店 TEL:023-622-4301 FAX:023-622-4415