レポート

長野県内「民事再生法」申請企業動向調査

2000年度以降、申請件数の累計は114件 ~ 2014年度以降は6件と極端に減少、2018年度は1件 ~

はじめに

倒産集計の対象となる法的整理は「破産」「特別清算」「民事再生法」「会社更生法」の4種類。清算型の「破産」「特別清算」、再建型の「民事再生法」「会社更生法」と大きく分類することができる。2000年4月に施行された「民事再生法」は、従来の「和議法」(1923年施行)に代わる再建型法的整理手続きとして浸透し、その適用を申請する企業が増加。一時は「大型倒産=民事再生法」とのイメージも定着していた。

しかし、2010年度以降は倒産抑制傾向が強まる一方、「民事再生法」によらない再建スタイルの広がりもあって状況は一変。近年になると、1年を通じて県内企業の申請が1件もない年が出てくるようになった。

そこで帝国データバンクでは、これまで「民事再生法」の適用を申請した県内企業を再集計。2000~2018年度(2018年度は10月末現在)における申請件数・負債の推移、業種・地区別分布、最近の特徴などについて分析した。

調査結果

  1. 累計114件、年度別では最多が13件、最少は0件
    2000~2018年度(2000年4月~2018年10月)に「民事再生法」の適用を申請した県内企業の累計は114件。年度別にみると、最も多かったのは2003・2007・2009年度の13件、最も少なかったのは2016年度の0件。
  2. 2009年度まで92件、2010年度以降22件
    申請状況は2010年度を境に大きく変わる。2000~2009年度の10年間の合計が92件(1年平均9.2件)だったのに対し、2010年度以降の9年は22件(同2.4件)。2010年度以降の1年平均件数は2009年度までの4分の1近くまで減少している。さらに、2014年度以降の5年に限ると、申請件数は6件(同1.2件)にとどまる。
  3. 業種別では「製造」が最多、申請企業の4分の1以上が「破産」へ移行
    累計114件を業種別にすると、「製造」が42件(構成比36.8%)で最多、「建設」「サービス」が各22件(同19.3%)で続いている。一方、申請企業114件のうち、「破産」に移行したことが判明しているのは31件。再生を断念した企業の比率は27.2%と4分の1を超えている。
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