レポート【2018年IPO企業に聞く】ロジザード(株)

eコマースに携わるすべての人に安心してもらえる在庫管理サービスを

2019/05/02
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日本の宅配便の年間取扱個数は、42億5,133万個(2017年度、国土交通省)に達する。スマホやパソコンでオーダーした商品が、当日に届くことも当たり前となった。その一端を支えるのが、倉庫在庫管理のクラウドサービスを提供するロジザード株式会社だ。eコマース市場の拡大とともに成長した同社は、2018年7月に東証マザーズに上場を果たした。同社の在庫管理システムを経由した宅配便個数は、今や全体の約1.5%程度を占める。同社の金澤 茂則氏に、上場までの経緯や取り組みを聞いた。

ー設立の経緯をお聞かせください

前職のアパレル勤務時代に、企画や経理、総務などバックヤード業務を中心に担当し、その際チェーン展開にともない店舗リースの保証金などで借入が膨張するのを目の当たりにしました。また業種柄、流行を外すと在庫を抱え、キャッシュフローの確保に苦労しました。そのようなときは在庫を処分し現金化する必要がありましたが、問題は商品データ(情報)だけでは実際の在庫価値が適正に判断できない点でした。やむなく連日倉庫に通い、大量の在庫を長時間かけて仕分けするという経験をしました。

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