レポートTDB景気動向調査2019年4月(北関東ブロック・山梨県)

2019/04/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

41.7

0.2

5カ月ぶりに改善

概況

「山梨」の景気DIは前月より若干改善した。『サービス』は富士五湖へのインバウンド客数が前年を上回っており、好調な状況が続いている。『製造』は4カ月ぶりに改善したが、半導体・液晶製造装置関連の受注不振が多く聞かれる。一方、年度後半の回復を予測して、1年後のDIが最も高くなっている。『建設』は知事選で自民党系が勝利したことで、公共工事の増加に期待している。『卸売』『小売』では、消費税増税前の駆け込み需要よりも、増税後の買い控えを懸念するマイナスの声が聞かれるなど、足元の景況感は厳しい見方が多い。

景気DI

「山梨」の景気DIは41.7と前月より0.2ポイント改善した。全国は同0.1ポイント悪化の46.8となり、「山梨」は全国を5.1ポイント下回っている。全国順位は前月の46位から45位に上がったが、5カ月連続40位台となった。

規模別DI

「大企業」は前月比5.7ポイント減の45.8、「中小企業」は同1.0ポイント増の41.0、「小規模企業」は同2.0ポイント減の39.4となった。「大企業」と「中小企業」との規模間格差は「大企業」が大きく悪化したため、前月より6.7ポイント縮小して4.8ポイント差となった。

業界別DI

前月と比較可能な8業界中、『製造』『運輸・倉庫』の2業界が改善、『建設』『卸売』『小売』の3業界が悪化、『不動産』『サービス』『その他』の3業界が横ばいとなった。『製造』は4カ月ぶりに改善したが、30台にとどまり、判断の分かれ目となる50を大きく下回っている。

先行き見通しDI

3カ月後44.6(前月43.3)、6カ月後43.5(同43.3)、1年後44.4(同41.5)となり、3指標とも前月より改善している。3指標とも50以上となっているのは、『不動産』『その他』の2業界。全国(48.4、46.5、45.0)との比較では3指標とも「山梨」が下回っている。

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