レポート和歌山県内企業メインバンク調査

紀陽銀行が全地域、全業種でシェアトップ ~ 第2位はきのくに信金、上位2行でシェア8割 ~

2022/01/26
資金繰り  金融

はじめに

小康状態にあった地方銀行再編の動きが再び活発化している。2021年1月に新潟県で第四北越銀行が発足したのを皮切りに、5月には三重県で三十三銀行が発足。10月には福井銀行が同一県内の福邦銀行を子会社化、12月には、東海地区の中京銀行と愛知銀行が経営統合に向け基本合意したことを発表していた。

新型コロナウイルス禍で中小企業が疲弊するなか、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、経営のさまざまな場面で地域金融機関に求められる役割が増している。金利競争が長らく続くなか、金利以外の魅力を高める金融機関がさまざまな課題解決を行うことで支持を得る方向へかじを切っている。今後、メインバンクシェアに変化が起きる可能性がある。

帝国データバンク和歌山支店では、2021年12月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている和歌山県内の企業(12,551社)がメインバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。同調査は2021年1月に続き6回目。

■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメインとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関を集計した

調査結果

  1. 和歌山県内の企業がメインバンクとする金融機関のトップは「紀陽銀行」で、全体の63.7%を占めた。2位に「きのくに信金」(16.7%)が続き、上位2行でシェア8割を占める
  2. 地域別では、いずれの地域でも「紀陽銀行」がトップで、「きのくに信金」がこれに続いた。「紀陽銀行」のシェアは「紀北エリア(和歌山市除く)」(65.9%)で最高。地域密着型の信用金庫、農協に加え、「ゆうちょ銀行」なども存在感示す
  3. 業種別では、主要8業種全てで「紀陽銀行」がトップ、「きのくに信金」がこれに続いた。「紀陽銀行」のシェアは「サービス」(67.5%)で最も高い
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