レポートTDB景気動向調査2024年4月(九州ブロック・沖縄県)

景気DI

前月比

今月の特徴

56.2

▲ 1.1

3カ月ぶりに悪化

概況

「沖縄」の景気DIは目安となる50を大きく上回り、13カ月連続で全国1位となるなど好調を維持している。これは、ホテル、分譲マンション、オフィスなどの民間投資が活発なことと、沖縄県の入域観光客数の増加が続いていることが背景としてあると思われる。しかし、企業からは、物価や人件費の上昇、円安、慢性的な人手不足などのマイナスの影響を懸念する声が多く、その反応が先行き見通しDIの悪化に表れているため、景況の推移は引き続き注目する必要がある。

景気DI

「沖縄」の景気DIは前月比1.1ポイント悪化の56.2となり、業界別で8業界中、『建設』、『製造』、『運輸・倉庫』の3業界の悪化が響いた。ただ、都道府県別順位は13カ月連続で全国1位となり、景気DI(56.2)は『全国』(44.1)、『九州』(47.6)を上回っている。

規模別DI

「大企業」(61.1、前月比5.6ポイント減)は4カ月ぶりの悪化。「中小企業」(55.7、同0.7ポイント減)は2カ月連続の悪化、「中小企業」のうち「小規模企業」(57.4、同1.4ポイント増)は3カ月連続で改善した。

業界別DI

前月と比較可能な8業界中、3業界が改善、3業界が悪化、2業界が横ばいとなった。改善は『不動産』(前月比2.0ポイント増)、『小売』(同1.5ポイント増)など、悪化は『建設』(同0.8ポイント減)、『製造』(同4.2ポイント減)、『運輸・倉庫』(同16.6ポイント減)だった。

先行き見通しDI

「3カ月後」は56.4(前月56.6)、「6カ月後」は54.5(同55.9)、「1年後」は52.4(同52.6)となった。円安や、物価及び人件費上昇を懸念し、「3カ月後」、「6カ月後」、「1年後」とも前月を下回った。

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