レポートTDB景気動向調査2025年02月(南関東ブロック・神奈川県)

2025/03/05
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

44.8

-0.6

2カ月ぶりの前月比悪化

概況

「神奈川」のDIは2カ月ぶりの前月比悪化となった。「物価上昇、人材不足、個人消費の冷え込みを感じる」(建設)、「原材料費高騰に対する価格転嫁ができていない」(製造)など、足下の経営環境の厳しさは変わらず、また、鉄鋼関連や輸送用機械・器具製造など自動車関連企業からの不安の声も散見された。「良い兆しが感じられない」(サービス)など、2025年に入って先行きへの警戒感はより強まっている。

景気DI

「神奈川」の景気DIは44.8と前月(45.4)から0.6ポイント減少し、2カ月ぶりの前月比悪化となった。7カ月ぶりに45.0を下回り、この1年では2024年6月(44.5)に次ぐ低水準となった。全国順位は7位で、前月の6位から下落した。

規模別DI

「大企業」は48.5(前月比1.8ポイント減)、「中小企業」は44.2(同0.6ポイント減)と悪化したのに対し、「小規模企業」は43.5(同0.4ポイント増)と改善した。「大企業」と「中小企業」の格差は4.3ポイントで、乖離幅は3カ月ぶりに縮小した

業界別DI

9業界中、5業界で前月比悪化となった。飲食店、医療・福祉関連などを含む『サービス』は2カ月連続の悪化で、この1年で最低値となった。また、『不動産』も2カ月連続の悪化、『卸売』『小売』はそれぞれ40.0を下回る低水準となった。一方で、金利上昇を背景に『金融』はこの1年で最高値となり、業界別でも最高となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」は46.1(前月47.5)、「6カ月後」は46.7(同47.6)、「1年後」は47.6(同 48.2)でそれぞれ前月比悪化となった。「3カ月後」は、『金融』『建設』を除く7業界で、「6カ月後」「1年後」では『金融』を除くすべての業界で50.0を下回っており、不透明感が強い状態は続いている。

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