レポート三重県内企業「社長年齢」分析調査（2023年）

はじめに

「団塊の世代」の多くが後期高齢者に達し、事業承継の課題が一層深刻になるといわれている「2025年問題」まで、残すところ1年を切った。
帝国データバンク四日市支店が実施した調査では、2023年における三重県での後継者不在率は全国で最も低い30.2％となった。円滑な事業承継には中長期的な準備期間が必要であるが、足元では社長の高齢化には歯止めがかからない状態が続いており、バトンタッチが間に合わず事業継続に影響を及ぼすケースが増加する可能性がある。

■本調査では、企業概要ファイル「COSMOS2」（約147万社収録/三重県約22000社）から2023年12月時点における企業の社長データ（個人、非営利、公益法人等除く）を抽出し、集計・分析した

調査結果

1.   2023年時点の社長の平均年齢は59.4歳。前年を0.3歳上回り過去最高を更新
   社長が交代した割合は3.42％、前年から後退
2.   「50歳以上」の社長は8割、「40歳未満」の若手経営者は3.5％にとどまる
3.   都道府県別、三重県の59.4歳が最も若いが、一方トップは秋田県の62.5歳