レポート経済ワンポイント解説(第49回)

2024年度の日本経済は4年連続のプラス成長を維持。価格転嫁率は過去最高となるも、業種間で格差広がる

2024/09/19
景気動向

名目成長率 2024年度+3.3%
実質成長率 2024年度+0.6%を予測

【目次】

  • TDB景気動向指数の動向
  • TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済見通し
  • 景気トピックス
  • TDB景気動向指数の動向

景気は2カ月連続で改善

企業の景況感について、2024年8月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.5ポイント増の44.3となり、2カ月連続で改善した(図表1)。

8月の国内の経済活動は、全国的に猛暑となる中、地震や台風の影響を受けながら展開された。

観光産業は、インバウンド需要の増加やお盆シーズンにともなう外出機会の増加により、景況感が改善した。また、猛暑により飲料や冷菓、喫茶店など飲食関連、熱中症予防に関連する商品、冷房設備工事などの需要が拡大したほか、自然災害に備えた駆け込み需要もみられた。半導体関連の設備投資が好調であることや、価格転嫁の拡大も好材料となった。

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