景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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44.3 | 0 | 2カ月連続で変わらず |
概況
「静岡」の景気DIは44.3となり、2カ月連続で変わらなかった。企業からは、「輸出向け製品が増加傾向」(製造)との明るい声もあったが、一方で「物価高騰による買い控え等が感じられる」(金融)、「観光地で誘客ができていない」(サービス)など厳しい声も多くあがった。輸出が盛んな「静岡」では、世界の政治リーダーが交代するなかで、特に米国のトランプ次期大統領の関税政策などによる世界経済への影響を懸念する声がより一層高まり、先行き見通しへの捉え方が総じて厳しくなった。
景気DI
「静岡」は前月比横ばいの44.3となり、2カ月連続で変わらなかった。全国(44.5)との比較では0.2ポイント下回り、全国順位では第17位となり、前月の第16位より低下した。なお、東海4県のなかでは、「愛知」の44.6、「三重」の44.5に次いで3番目に高くなった。
規模別DI
「大企業」は前月比0.7ポイント減の48.9となり、良否判断の分かれ目となる50を2カ月連続で下回った。「中小企業」では同0.1ポイント増の43.5となった。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は前月より0.8ポイント縮まり、5.4ポイント差となった。
業界別DI
『金融』が前月比2.7ポイント減の55.6となったが、15カ月連続でトップを維持した。一方で、『卸売』は同0.1ポイント減の40.7にとどまり、20カ月ぶりに最下位となった。なお、改善した業界は『農・林・水産』『小売』『不動産』など4業界となり、悪化した業界は『金融』『製造』など5業界となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は45.4(前月47.0)、「6カ月後」は45.2(同46.7)、「1年後」は47.2(同47.8)で3指標ともに前月を下回った。なお、3指標ともに50を上回る業界はなく、規模別では「大企業」「中小企業」「小規模企業」は3指標ともに前月を下回り、総じて先行き見通しが悪化した。