景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
40.3 | 0.2 | 3カ月ぶりに改善 |
概況
『四国』の景気DIは、3カ月ぶりに改善した。企業からは「大規模なコンサートや瀬戸芸があり波及効果が期待できる」(サービス、香川県)などの声がある一方、「人手不足により施工が遅れ気味」(建設、愛媛県)や「中小企業は賃金を上げられず、物価高騰により可処分所得の低い社員が多くなっている」(小売、徳島県)、「需要の低迷が続いており、好転の兆しが見えない」(製造、高知県)などの声がある。人手不足に伴う人件費の上昇や資材価格の高止まりなど先行きを不安視する声が多く、景気DIは一進一退での推移が続くであろう。
景気DI
『四国』の景気DIは前月比0.2ポイント増の40.3となり、3カ月ぶりに改善したほか、7カ月連続で40台を維持した。県別では、「徳島」「香川」「高知」が改善、「愛媛」のみ悪化した。また、『全国』(43.5)を50カ月連続で下回り、全国10ブロック別の順位は12カ月連続で9位となった。
規模別DI
「大企業」は前月比4.1ポイント増の47.2となり2カ月連続で改善、「中小企業」は同0.4ポイント減の39.3で2カ月ぶりの悪化、「小規模企業」は同1.0ポイント増の37.8で4カ月ぶりに改善した。20カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回り、格差は7.9ポイントに拡大した。
業界別DI
主要7業界では、『建設』『製造』『卸売』が改善、『小売』『運輸・倉庫』『サービス』が悪化、『不動産』が横ばい。『建設』『製造』が40台を維持した一方で、『運輸・倉庫』は7カ月ぶり、『サービス』は3カ月ぶりにそれぞれ40割れとなるなど、業界間の格差が依然として続いている。
先行き見通しDI
「3カ月後」は41.6(前月41.5)、「6カ月後」は42.1(同41.8)、「1年後」は42.5(同43.1)となり、「3カ月後」「6カ月後」が改善、「1年後」は悪化した。先に進むほど改善しているが、前年同月との比較では3指標が3カ月連続で揃って悪化しており、先行きに対する期待感は薄い。