レポート新潟県内企業のメインバンク調査(第11回)

第四銀行がシェア36.03%で11年連続首位 ~ 第四、北越、大光の上位3行での県内シェアは67.9% ~

2020/01/24
資金繰り  金融

はじめに

日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化が響き、金融機関にとって厳しい経営環境が続いている。上場地銀103行の2019年9月期中間決算(単体)では、6割超の66行が減益、5行が赤字となった。そのため、各金融機関では店舗統廃合や人員削減を積極的に推し進めたコスト圧縮や、フィンテックなどIT化の推進、活動基盤の拡大に伴う越境融資など、生き残りに向けた施策を続けている。

こうしたなか、インターネット金融サービス大手のSBIホールディングスは「第4のメガバンク構想」を掲げ、第二地方銀行の島根・福島両銀行と資本業務提携を発表。従来、同一地域・県内での地銀同士による経営統合が主体だった地銀再編だが、ここに来て新たに異業態主導による再編の動きが加わった。企業が金融機関に求めるニーズが多様化するなか、地域金融サービスに新たな変革の風が吹くことも予想される。

帝国データバンク新潟支店では、2019年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)に収録されている企業がメインバンクと認識している金融機関について抽出し、集計・分析した。なお、同調査は2019年2月に続き11 回目。

■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメインと認識している実数とは異なる場合がある。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、企業が最上位と認識している金融機関をメインバンクとして集計した

調査結果

  1. 第四銀行がシェア前年比0.09ポイント増の36.03%となり、11年連続でトップを維持。2位の北越銀行も0.06ポイントシェアを拡大するなど、同2行のシェア増加率が高かった。
  2. 業種別では、全ての業種で1位・第四銀行、2位・北越銀行、3位・大光銀行の順。
  3. 売上規模別でも、第四銀行、北越銀行、大光銀行が上位を占めるが、「50億円~100億円未満」「100億円以上」などの大規模企業では、上位にメガバンクの名前が挙がり、規模が大きくなるにつれ構造に変化もみられる。
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