レポートTDB景気動向調査2020年3月(近畿ブロック・京都府)

2020/03/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

28.6

▲ 6.5

過去最大の下落幅、2010年3月以来10年ぶりに30を割り込む

概況

「京都」の景気DIは5カ月連続で悪化。2010年3月以来、10年ぶりに30を割り込んだ。業界別では10業界中9業界で悪化。「消費税率引き上げによる消費低迷に加え新型コロナウイルスによる人の移動制限で更に悪化」(小売、製造)、「新型コロナウイルスでキャンセル頻発」(サービス)など新型コロナウイルスに関する懸念要素が聞かれた。京都はインバウンド需要の急激な落ち込みのほか、中国経済低迷や原材料高騰、人手不足慢性化などから不透明感が増しており、景気の更なる落ち込みが懸念される。

景気DI

「京都」の景気DIは前月比6.5ポイント減の28.6となり5カ月連続悪化。30を割り込むのはギリシャの信用不安が顕在化した2010年3月以来10年ぶり。23カ月連続で50を下回り『全国』(32.5)より3.9ポイント低く、23カ月連続で全国を下回った。都道府県別順位は45位と前月(41位)から悪化。

規模別DI

「大企業」(33.8、前月比8.5ポイント減)、「中小企業」(27.6、同5.9ポイント減)、「小規模企業」(28.5、同6.8ポイント減)となり、すべての規模で悪化、40割れとなった。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は6.2(前月8.8)と2カ月ぶりに縮小した。

業界別DI

10業界中9業界で悪化。『建設』(37.1、前月比17.8ポイント減)は大幅悪化、2013年3月以来の40割れ。2010年11月以来9年4カ月ぶりに4業界が30割れとなった。『小売』(26.7)は2018年11月以来1年4カ月ぶり、『製造』(27.4)は2010年3月以来10年ぶりに30を下回った。

先行き見通しDI

3カ月後は28.5(前月35.6)、6カ月後は31.4(同38.6)、1年後は39.1(同42.7)と全指標で悪化。業界別では『金融』『運輸・倉庫』は2指標で改善したものの、その他8業界は全指標で悪化した。規模別では、全ての規模で全指標悪化となった。

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